内航船の電波事情

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日本国内を航行する内航船の電波事情について書いていきます。

おおまかな傾向ですが、東京湾や瀬戸内海など陸地に挟まれた内海ではほぼ電波が通じます。

逆に日本海や北海道沖、四国沖など主要な都市から離れた場所では通じないか、

弱い・不安定になります。

もちろん船の大きさや種類によって陸地からどれだけ離れて航行するかバラバラなので一概には言えませんがあくまで参考です。

(実際には同じ船にいても陸地側電波が入るけど、反対側には電波が入らないといったことが起こります。また、自分の部屋は電波が入らないが船橋(船の中で高いところ)だと電波が入ることがあります。)

北海道で電波が通じるところ

〇石狩(札幌)・小樽沖

〇函館沖

〇苫小牧沖

〇釧路沖

※石狩より北、釧路より東へは行ったことがないのでわかりません。

東北で電波が通じるところ

〇青森湾内

〇津軽海峡(陸地に近ければ)

〇三陸沖(陸地に近ければ)

〇気仙沼・金華山沖

〇秋田沖

関東から三重まで電波が通じるところ

〇東京湾内

〇犬吠埼(千葉)

〇大島沖

〇伊豆沖

〇焼津沖

〇伊勢湾内

三重から大阪湾までで電波が通じるところ

〇潮岬沖(和歌山)

〇友ヶ島沖

〇大阪湾内(大阪寄り、淡路島沖)

日本海側(山陰、北陸など)

〇境港沖(鳥取)

〇金沢沖

(沖といっても陸地から約20kmも離れると完全にアウトです。)

ここまで、書いていきましたが船が航行中はワッチ(ブリッジで操船)していたり、寝てたりするので電波が入るからといって連絡が必ず取れるわけではありません

また、スマホの電源を入れっぱなししておくと絶えずあるかどうかわからない電波を探してしまいます。そうすると、バッテリーを消費してしまいます。

そのため、私はワッチ中や就寝中はスマホを機内モードにしてました。

メールとかLINEも返信が2、3日もかかったりします。

ちなみに参考までですが、荷役中電波が通じます

(桟橋・岸壁に付けているので当たり前ですが)

自分の部屋にいて休憩中であればスマホが使えます。

アンカー(投錨中)ですが意外と通じません

(沖から離れている場合が多いので、東京湾や大阪湾でも陸地から離れすぎると電波が弱いまたは通じないことがあります。)

余談ですが、アンカー中にどうしても電話しなければならないときがありました。

電話しても途中で電波が途切れてしまい、何回も同じ電話番号に電話しました。

しかも、それが公共料金の支払いの件で電話する度に名前、生年月日、電話番号を確認させられたのでイライラしました。

(向こうは私をいたずら電話野郎だと思ったかもしれませんが・・・)

大事な電話をするときは岸壁につけている時がベストです!!

 

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